ちば里山・バイオマス協議会は、12月16日(土)、NPO法人竹もりの里と 共同で、「大多喜町竹林整備フィールドワーク」を開催しました。
フィールドワークは、平成29年度中央ろうきん助成プログラムによる「ちば里山保全・事業化支援活動のリーダー養成」事業の『リーダー研修』の一部として行いました。
会場は、大多喜町由倉の竹林。参加は、竹林整備の講師のNPO法人竹もりの里のメンバーと研修生、当会の幹事など合計20余名でした。
午前10時に作業開始。西畑川(いすみ川の支流)流域の孟宗竹と真竹の竹林は、何年も放置されて藪状態となっており、ガス田に通じる小道はイノシシの蒐場となっていますが、整備をすればとても景観がよくなりそうな素敵な場所です。
NPO竹もりの里提供のチェーンソーなどの機材にて、スムーズに伐採が進む。伐った竹は、竹もりの里オリジナルの炭化器「炭之助」で燃焼と蒸しを行い、竹炭を作ります。
昼食は、竹筒による炊飯、カレー、いのしし焼き、シイタケ焼きなどのジビエ料理を全員で食べました。
参加人数が多かったこともあり思った以上の竹を伐採できたので、炭化器以外に2か所で竹を焼却しました。
14時に作業終了。その後、近くの素泊まり民宿「蔵の宿」にて、懇談し、15時30分に解散しました。
幹事の感想を記します。
「大多喜町では、地下に天然ガスが埋蔵されており、ここには個人のガス田がある。約200m下から天然ガスが湧いています。このガス田に通じる竹林を今回整備しました。将来きれいに整備された竹林は散歩コースとなり、秋は紅葉を眺めながらガス田を見学。そんな観光コースになることを期待しています。また、穏やかな川面には、船を浮かべて舟遊びもできそうです。」
続いて、研修生2名の感想です。
「炭化器の体験ができて良かった。食事も山で食べられておいしかった。今後の取り組みについては、(1) 国産メンマプロジェクトが始まったので、来年千葉でもゆでたタケノコを買い取るシステムが動き出す、ちば里山・バイオマス協議会のテーマになると思われる、(2) 竹の工芸品に挑戦する人が千葉県内で増えている、エコツーリズムのリピーターになる可能性があり、取り組んでみたい。」
「竹炭の利用については、野菜栽培で効果を見てみたい。認定農家になったので、農業事務所にも報告する。地元でイノシシが捕獲された。ジビエのイベントに興味がある。獣害対策の事務局メンバーにもなったので、ちば協の研修に生かしたいと思う。」
講師グループの方の感想です。
「みんなで楽しく竹林整備をしました。やっぱり人数の力はすごい!どんどん綺麗になっていき見栄えが驚くほど変わりました。もちろん整備で伐採した竹は炭之助で竹炭にしていきました。お昼は竹筒で炊いたご飯に手作りカレー、そしてイノシシ肉のBBQ。整備の後のアウトドアご飯は本当に美味しい! 午後も整備を続け、竹炭がたくさんできました。」
■問合せ・連絡先
ちば里山・バイオマス協議会(ちば協)
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