ちば里山・バイオマス協議会(ちば協)

「ちば塾」第2回の報告

 ちば里山・バイオマス協議会(ちば協)は、4月21日(金)夕、「第2回 ちば塾 “竹を活かす”」を開催しました。
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ちば塾 第2回

 「ちば塾~ちばサポーター養成塾」は、千葉の里山の保全・整備や森林・バイオマス事業化の担い手を募るために開催しています。第1回 に続く2回目は、「竹資源活用」をテーマに行うことになりました。
 会場の港区エコプラザに、千葉県の内外から前回の倍の20数名の方々が集まり、ちば協アドバイザーの二氏の講演とディスカッションが行われました。

 ちば里山・バイオマス協議会代表幹事の高澤真のご挨拶に続き、NPO法人蔵前バイオエネルギー(K-BETS)副理事長の米谷栄二氏が、「竹資源活用と竹林整備の最新動向」のテーマでお話しになりました。

ちば塾 第2回

 米谷氏は、「事例は最近増えてきているが課題は多い。荒廃竹林の整備作業への補助の例として、山口県は平成17年にやまぐち森林づくり県民税を導入し、荒廃した人工林の再生や繁茂竹林の整備、ボランティア活動に対する支援などを実施してきたが、森林整備の半分ほどを竹林に充てている。如何に竹が多いかだ。同県と山口森林組合連合会は、林野庁の補助事業として、竹林からバイオマス発電への供給実証事業を行い、別団体は、竹チップ燃料の発電利用、森林GISやICTを活用した竹資源情報管理・活用システムの実証を行っている。
 大分では、竹林からバイオマス発電への供給実証事業(林野庁補助事業)を行っている。民間ファンドでは、竹伐採・集材からマテリアル利用とエネルギー利用の一体事業。日立製作所や森林総合研究所では、竹類のバイオマス、マテリアル利用の技術開発。日本一の竹林面積の鹿児島県では、中越パルプにより竹のマテリアル利用が進められている」などと詳しく説明されました。
 また、K-BETSの竹資源利活用の活動を紹介し、竹はすぐ炭に出来る、地域に普及したいと話をされました。

ちば塾 第2回

 株式会社光と風の研究所代表の堀内道夫氏は、「竹は地球を救う ―竹とまちづくり―」のテーマで、竹の歴史・文化、食、加工品、建築・アート、工業化等々、過去から未来へのお話をされました。
 堀内氏は、「林野庁の特用農産物(食用のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用のうるし、木ろう等の伝統的工芸品原材料及び竹材、桐材、木炭等、一般木材除く)や農林水産省の六次産業化予算により竹資源を活用した産業化を進めたい。北九州の方では、現在ほとんど外国産となったメンマの国産化を図っている。工業化では技術の進歩が著しい」などと話をされ、竹の粉砕機、製粉機、半炭化、二―リングエンジンやガス化のコージェネ、連続亜臨界装置などの概要を説明されました。

ちば塾 第2回

 第2部は、ちば里山の竹資源活用と竹林整備について皆でアイデアを出し合うディスカッションを行いました。
 「県外だが、千葉のお役に立ちたい」、「障害者が働ける心の里山づくりを進めたい」、「九州の熱・電気・マテリアル活用の実証事例は現実的に可能性が高いと思った」、「竹サミットを開きたい」、「竹粉を土の代りに使いたい」などの意見がありました。

 今回は、竹資源の活用技術に興味のある方と、竹林・里山整備に関心のある方の二通りの参加者があったと思います。皆さまにお願いしたアンケートのお題は「これから千葉の里山でやってみたいこと」でした。七割以上の方から回答をいただいたので、その中から次回のちば塾のテーマを選びたいと思います。
 講師の皆さま並びにご参加の皆さま、まことにありがとうございました。
 
■問合せ・連絡先
 ちば里山・バイオマス協議会(ちば協)
  〒290-0056 千葉県市原市五井2437-2 3F
  E-mail:mail@chibakyo.net

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