ちば里山・バイオマス協議会は、6月23日(金)午後、市原市サンプラザ市原の市民文化創造ホールにおいて総会記念講演会(「ちば塾」第3回)を開催しました。
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第1部は、講演と質疑応答が行われました。
最初に、樹木医、株式会社 木風 代表取締役、NPO法人フォーエバーツリーネットワーク 代表理事の後藤瑞穂氏により、.「樹木医から見る里山保全とバイオマス活用の課題」のテーマで、お話がありました。
後藤氏は、樹木医の仕事、樹木医になった経緯、樹木医業・造園業からできる樹木のエネルギー活用、バイオマス・竹炭の活用などについて説明されました。
また、ブレスパイプの進化(植林、果樹、砂漠緑化、生分解性素材化等)による可能性、電解水など情報活用、異分野との連携、「木風」と「フォーエバーツリーネットワーク 」の活動、「じゅもくい女子会」を作ったことなどについてのお話もありました。
続いて、NPO法人竹もりの里 代表理事、ちば里山・バイオマス協議会 幹事の鹿嶋與一氏により、「竹資源を活かして楽しむちばの里山・竹林整備」のテーマで、お話がありました。
鹿嶋氏は、長南町を拠点に、仲間の方々とともに県内の竹林整備を続ける中で「無煙炭化器」の改良を進め、作業効率と採算性を重視してステンレス製の角形炭化器を開発したこと、竹炭は土壌改良剤として優れ、農家等への販売が伸びていること、放置竹林の整備をもっと進めるためには需要(マーケット)の拡大が必須であることなどの説明をされました。
第2部は、ディスカッションが行われました。
後藤氏は、樹木医と林業との関係は?の質問に対して、「樹木医は“守る樹”、林業は“使う木”と思っている」と回答され、講演の中では、「樹木医は公的資格。樹を見、森を見よと言われる。樹には力があり、樹があるから生きていけるものが多い」と話された点が印象に残りました。
アンケートへ参加者から、「樹木医というビジネスについて勉強になった。女性の視点からの活動の広がりがよくわかった」、「竹の能力の高さを知ることができた」、「竹林整備では人件費を捻出できるシステム構築の難しさを知った」、「ちば里山・バイオマス協議会の取組は非常に興味のある内容で、今後の参考になる」などの回答をいただきました。
最後に、勝浦市議会議員の鈴木克己幹事が閉会挨拶を述べ、講演会は無事終了しました。講師並びにご参加の皆さま、まことにありがとうございました。
※本講演会は、平成29年度中央ろうきん助成プログラムによる「ちば里山保全・事業化支援活動のリーダー養成」事業の『ちば塾』として開催し、研修生2名が参加して行われました。
■問合せ・連絡先
ちば里山・バイオマス協議会(ちば協)
〒290-0056 千葉県市原市五井2437-2 3F
E-mail:mail@chibakyo.net
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総会のご盛会、おめでとうございます。
議会中で、参加できず、残念です。これからも情報を教えてください。